感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。

2012-08-03

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃ >>>>>>>>>>>>>>
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 >>>>>>>>>>>> ┃@┃厚┃労┃省┃Vol.60(2012年08月03日)
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■ヘッドライン□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


▼トピックス▼

◆平成23年の結核登録者情報調査年報の集計結果概況を公表しました(2012年
7月30日)

◆4種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオワクチン)
が薬事承認されました(2012年7月27日)

◆予防接種実施規則の改正が行われました(2012年7月31日)

◆10月4~5日、感染症対策アドバイザー養成セミナーを開催します


▼審議会・研究会等▼

◆第3回新型インフルエンザワクチンの流通改善に関する検討会を開催しました
(2012年7月30日)

◆第25回厚生科学審議会感染症分科会結核部会を開催しました(2012年8月
1日)

◆第4回不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会を開催しました
(2012年8月2日)


▼感染症発生情報▼

◆IDWR(感染症発生動向調査 週報)2012年第29週(第29号)(2012年8月
3日)


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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。

 平成23年の結核登録者情報調査年報の集計結果概況を公表しました。詳しく
はトピックスをごらんください。

 今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』を日々の感染症診療にご活
用ください。


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▼トピックス▼
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■お知らせ

【結核】
◆平成23年の結核登録者情報調査年報の集計結果概況を公表しました(2012年
7月30日)

 平成23年に全国の保健所を通じて報告された結核登録者の状況をとりまとめ
ました。
 患者数は減少傾向にありますが、いまだ2万2000人を超える新規患者が発生
しています。
 結核は「過去の病気」ではなく、我が国の主要な感染症です。
 診断の遅れが感染拡大につながる恐れがありますので、医療者の皆様には、
長引くせき等の症状を訴える方が受診された際、結核の可能性も視野に入れた
診療をお願いいたします。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou03/11.html


【ポリオ】

◆4種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオワクチン)
が薬事承認されました(2012年7月27日)

 4種混合ワクチン「テトラビック皮下注シリンジ」(阪大微生物病研究会)
並びに「クアトロバック皮下注シリンジ」(化学及血清療法研究所)が薬事承認
されました。
 今後は、このワクチンの接種を、今年11月1日から定期接種として実施でき
るよう、品質試験、供給量の確保、接種方法の周知等準備を進めていきます。


◆予防接種実施規則の改正が行われました(2012年7月31日)

 7月31日付で、予防接種実施規則の改正が行われ、本年9月からの、ポリオ
の定期の予防接種における単独の不活化ポリオワクチンの導入について以下の
とおり定められました。
 改正の概要は以下のとおりです。

<改正の概要>
・ ポリオの定期の予防接種の初回接種は、不活化ポリオワクチンを20日以上
 の間隔をおいて、3回皮下に注射するものとし、接種量は、毎回0.5ミリ
 リットルとなります。
・ ポリオの定期の予防接種の追加接種は、不活化ポリオワクチンを初回接種
 終了後6か月以上の間隔をおいて、1回皮下に注射するものとし、接種量は、
 0.5ミリリットルとなります。ただし、4回接種の有効性及び安全性が添付
 文書に記載されるまでの間は、追加接種は行わないこととします。
・ この省令の施行前に1回生ポリオワクチンの経口投与を受けた場合は、
 この省令の施行後は、不活化ポリオワクチンの皮下注射を1回受けたもの
 とみなすこととなります。

<施行通知>
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T120802H0010.pdf
<別紙>
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T120802H0011.pdf


【新型インフルエンザ】
◆10月4~5日、感染症対策アドバイザー養成セミナーを開催します

 先週号でもお知らせしましたが、厚生労働省は、今年10月4~5日に厚生
労働省内で平成24年度感染症対策アドバイザー養成セミナーを開催します。
(10月4日 10:00-18:30、5日 10:00-15:35)
 新型インフルエンザ等の感染症の発生に備え、感染症の診療のみならず、
疫学や行政についての知識を有する、自治体の感染症対策に対するアドバイ
ザーの養成等が目的です。
 感染症診療に従事し、自治体の感染症対策へのアドバイザーの役割を担う
臨床医を対象とし、受講は、自治体(都道府県・政令指定都市)の感染症
担当者と共にご参加いただく予定としております。
 詳細については、先週号をご覧ください。

<先週号>
http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/backnumber/2012-07-27.html

<問い合わせ先>
本セミナーの受講をご希望される医療機関の臨床医におかれましては、
所在する自治体(都道府県及び政令指定都市に限る)の衛生主管(部)局
のご担当者までお問い合わせください。
また、自治体ご担当者との共同での出席が難しい場合等は、下記までご相談
下さい。

厚生労働省健康局結核感染症課新型インフルエンザ対策推進室 稲葉、鵜飼
電話番号 03-5253-1111(内線2380)


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▼審議会・研究会等▼
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■開催報告

【新型インフルエンザ】
◆第3回新型インフルエンザワクチンの流通改善に関する検討会を開催しました
(2012年7月30日)

 7月30日に、第3回新型インフルエンザワクチンの流通改善に関する検討会が
開催され、報告書がとりまとめられました。
 この検討会(座長:庵原俊昭 国立病院機構三重病院院長)は、平成21年の
新型インフルエンザ発生時の経験を踏まえ、新型インフルエンザワクチンの流通
の改善に向けた検討を行うため、昨年9月に設置されました。
 検討会では、当時の在庫の発生状況、在庫の発生要因、今後の対応などについて
検討が行われ、不要な在庫を可能な限り発生させないために考えられる方法を中心
に、提言がとりまとめられました。
 報告書は、以下のサイトからご覧いただけます。

<検討会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002gey4.html
<報告書>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002guqc.html


【結核】
◆第25回厚生科学審議会感染症分科会結核部会を開催しました(2012年8月
1日)

 8月1日に第25回厚生科学審議会感染症分科会結核部会が開催され、BCG接種
時期の見直しについて審議がなされました。
 BCGの接種時期は現在生後6月に至るまでとなっておりますが、近年乳児期に
接種するワクチンが増え、接種スケジュールが過密となっていることや、小児
結核の発症リスクと副反応の発生リスク等を踏まえ、接種年齢の変更について
ご審議いただいた結果、多くの委員から接種対象年齢を1歳までに延長しては
いかがかという意見が出されました。
 今後、厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会においても同議題が審議される
予定です。

<部会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002gv1g.html


【ポリオ】
◆第4回不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会を開催しました
(2012年8月2日)

 8月2日に、第4回不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会が開催
され、4種混合ワクチン(DPT-IPV:ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ
ワクチン)の接種方法等について、以下の方針で了承されました。
 
・使用するワクチン
【3種混合ワクチン未接種かつポリオワクチン未接種の者】
 ⇒ 4種混合ワクチン未導入の時点で開始する者:3種混合ワクチン+単独の
   不活化ポリオワクチン
 ⇒ 4種混合ワクチン導入後に開始する者:原則として4種混合ワクチン

【以下のいずれかのワクチンを接種している者】
 ・生ポリオワクチン1回
 ・単独の不活化ポリオワクチン1回以上
 ・3種混合ワクチン1回以上
 ⇒ 4種混合ワクチンの導入にかかわらず:原則として3種混合ワクチン
   +単独の不活化ポリオワクチン

・4種混合ワクチンの標準的な接種期間は以下の通り(3種混合ワクチンと同じ)。
 ・初回接種は、生後3か月から12か月に、20~56日の間隔をおいて3回
  ※3種混合ワクチンと4種混合ワクチンの間隔も20~56日までとする。
  (単独の不活化ポリオワクチンと異なり、接種間隔の上限は56日までと
   する)。
 ・追加接種は、初回接種から12か月~18か月後(最低6か月後)に1回。
  ※この年齢を超えた場合、これまで通り、7歳6か月に至るまでの間であ
   れば定期接種を実施できる。
  (単独の不活化ポリオワクチンと異なり、定期導入時点で追加接種も含まれる。)

・国内臨床研究の結果より、単独の不活化ポリオワクチンと4種混合ワクチンを
 併せて使用することは可能とするが、原則として、開始した不活化ポリオワク
 チン(単独もしくは4混)を最後まで使用することとする。

 その他の詳細については、検討会資料をご参照ください。
 不活化ポリオワクチンについては、今後も随時、本メールマガジンやホーム
ページで情報を提供していきます。

<検討会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002gxwd.html
 <ポリオワクチン>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/polio/ 


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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況

◆IDWR(感染症発生動向調査 週報)2012年第29週(第29号)(2012年8月
3日)

 注目すべき感染症としてインフルエンザが取り上げられています。沖縄県
では夏期の流行が起こっています。
 海外感染症情報としてウガンダのエボラ出血熱について掲載されています。
 WHOが7月29日に公表した情報では、ウガンダ西部のキバレで7月以降
20人の患者が報告され、そのうち14人が死亡しています。

http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl.html


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