感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃ >>>>>>>>>>>>>>
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>>>>>>>>>>>> ┃@┃厚┃労┃省┃Vol.40(2012年03月09日)
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■ヘッドライン□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
▼トピックス▼
◆「新型インフルエンザ等対策特別措置法案」が閣議決定されました(2012年
3月9日)
◆平成24年度診療報酬改定に関する告示・通知が発出されました(2012年3月
5日)
▼感染症発生情報▼
◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2012年3月9日)
◆IDWR(感染症発生動向調査 週報)2012年第8週(第8号)(2012年3月9日)
◆世界のインフルエンザ流行状況(2012年3月2日)
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こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
平成24年度診療報酬改定に関する告示・通知が発出されました。詳しくは
トピックスをごらんください。
今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』を日々の感染症診療にご活
用ください。
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▼トピックス▼
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■お知らせ
【新型インフルエンザ】
◆「新型インフルエンザ等対策特別措置法案」が閣議決定されました(2012年
3月9日)
本日、「新型インフルエンザ等対策特別措置法案」が閣議決定され、国会に提
出されました。
新型インフルエンザは、全国的かつ急速なまん延により、国民の生命や健康
に重大な影響を及ぼすおそれがあります。
この法案は、新型インフルエンザ対策の実効性を高め、国民の生命や健康の
保護だけでなく、国民生活や国民経済に及ぼす影響を最小限にとどめることを
目的としています。
法案には、新型インフルエンザの発生時に、政府対策本部を設置することや、
医療関係者に医療の実施の要請等を行うこと、要請等に応じて医療の提供を行
ったことによる死亡・疾病等に補償を行うことなどが定められています。
また、甚大な影響のおそれがあり、緊急事態宣言が出された際には、緊急事
態措置として、市町村が住民への予防接種を行うことや、都道府県知事が外出
自粛の要請・催物の開催の制限等をできることなども規定されています。
今後は、通常国会での審議が予定されています。
<新型インフルエンザ等対策特別措置法案>
※法案の概要や全文は、近日中に、以下のサイトに掲載される予定です。
http://www.cas.go.jp/jp/houan/index.html
◆平成24年度診療報酬改定に関する告示・通知が発出されました(2012年3月
5日)
4月に実施される診療報酬改定について、その内容が正式に告示され、併せて、
算定の取り扱いについての通知が発出されました。
感染症関係の主な内容を以下にお示しします。
1.結核
結核病棟入院基本料における院内DOTS(化学療法を行う際の服薬計画の作
成、服薬支援の実施、患者教育、保健所との連携)に関する施設基準が設定さ
れるとともに、結核病棟入院基本料が引き上げられます。
また、退院させることができる要件を満たすまでの間に限るとの要件が、15
対1以下の結核病棟入院基本料の算定にも拡大されます。
具体的な点数や施設基準については、以下をご参照ください。
<告示>
○点数表(5~7枚目)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken15/dl/2-2.pdf
○施設基準(29~32枚目)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken15/dl/5-1.pdf
<通知>
○実施上の留意事項(25~26枚目)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken15/dl/2-25.pdf
また、陰圧室加算に当たって、煙管または差圧計で陰圧の状態を確認するこ
とが要件となります。
具体的な取り扱いは、以下をご参照ください。
<通知>
○実施上の留意事項(40枚目)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken15/dl/2-25.pdf
2.感染防止対策加算
感染防止対策加算が、医療安全対策加算と独立した体系となり、研修・専従
要件のある感染制御チームを持つ医療機関と、研修・専従要件を緩和した感染
制御チームを持つ医療機関との連携が評価されます。
また、研修・専従要件のある感染制御チームを持つ医療機関同士が相互に感
染防止対策に関する評価を行った場合、診療報酬上新たに評価されます。
具体的な点数や施設基準等については、以下をご参照ください。
<告示>
○点数表(25枚目)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken15/dl/2-2.pdf
○施設基準(74~75枚目)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken15/dl/5-1.pdf
<通知>
○実施上の留意事項(47~48枚目)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken15/dl/2-25.pdf
○施設基準について(53~55枚目)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken15/dl/5-2-1.pdf
3.新たな検査の保険収載について
以下の検査について新たに診療報酬を算定できることになります。
*D012 21 ノロウイルス抗原定性 150点
以下のいずれかに該当する患者について、当該ウイルス感染症が疑われる場
合に算定する。
ア 3歳未満の患者
イ 65歳以上の患者
ウ 悪性腫瘍の診断が確定している患者
エ 臓器移植後の患者
オ 抗悪性腫瘍剤、免疫抑制剤、又は免疫抑制効果のある薬剤を投与中の患者
*D023 6 インフルエンザ核酸検出 410点
インフルエンザの感染が疑われる重症患者のみに算定し、その場合には、当
該検査が必要な理由について摘要欄に記載すること。
<参考>
○平成24年度診療報酬改定について
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken15/
※改定の概要や、告示・通知等の全文は、全てこちらに掲載されています。
また、今後発出される事務連絡等もこちらに掲載されます。
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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況
【インフルエンザ】
◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2012年3月9日)
2012年第9週(2012年2月27日~3月4日)のデータを公表しました。
定点当たり報告数は全国平均で23.70(前週は29.04)と、第5週の42.62を
ピークとして4週連続して減少しました。
43都道府県で前週の報告数よりも減少しています。
また、ウイルスの型は、依然としてAH3亜型(A香港型)が最も多く検出さ
れていますが、B型の検出割合が徐々に増加してきています。
<報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html
<インフルエンザウイルス分離・検出速報>
http://idsc.nih.go.jp/iasr/influ.html
<「平成23年度 今冬のインフルエンザ総合対策」ホームページ>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/influenza/index.html
◆IDWR(感染症発生動向調査 週報)2012年第8週(第8号)(2012年3月9日)
マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は、過去10年で最も多い状態が続い
ています。
http://idsc.nih.go.jp/idwr/pdf-j.html
■海外の感染症情報
【インフルエンザ】
◆世界のインフルエンザ流行状況(2012年3月2日)
WHOが、世界のインフルエンザの流行状況を定期的にとりまとめて公表して
います。
北半球全体ではインフルエンザの活動が増加していますが、ヨーロッパの数
カ国・北アフリカ・中東ではすでにピークに達したようです。
米国や英国などいくつかの地域では流行が穏やかだった一方、他の国では例
年と同様のレベルに達しています。
韓国では、最近の数週間、インフルエンザ陽性者数の持続的な増加が報告さ
れており、検出されている主なウイルスの型はA(H3N2)ですが、徐々にB型
の割合が増加しています。
<WHOホームページ:Influenza Update 154>
http://www.who.int/influenza/surveillance_monitoring/updates/latest_update_GIP_surveillance/en/index.html
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